特集 Clinical Scenarioによる急性心不全治療
Ⅶ.Clinical Scenario 5:右心不全
急性肺血栓塞栓症を治療する
山田 典一
1
1三重大学大学院循環器・腎臓内科学
pp.132-142
発行日 2017年1月1日
Published Date 2017/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200020
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Point
・治療の基本は抗凝固療法であり,疑った段階から未分画ヘパリンによる抗凝固療法を開始する.
・NOACは即効性を有し用量調整が不要なため,従来治療に比べ急性期治療が行いやすくなった.しかし,亜広範型/中-高リスク症例に対するNOAC単独治療の有効性に関するエビデンスはない.
・広範型/高リスク以上の重症例には,さらに積極的に肺動脈内血栓を溶解除去する目的で血栓溶解療法,カテーテル治療,外科的治療を選択する.
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