特集 救急IVR手技詳説 with WEB動画
手技詳説編
●血管IVR―胸部
急性肺血栓塞栓症
中澤 賢
1
,
田島 廣之
2
1埼玉医科大学国際医療センター 画像診断科
2日本医科大学武蔵小杉病院 血管内・低侵襲治療センター
キーワード:
interventional radiology
,
pulmonary thromboembolism
,
deep venous thrombosis
Keyword:
interventional radiology
,
pulmonary thromboembolism
,
deep venous thrombosis
pp.1400-1403
発行日 2018年11月20日
Published Date 2018/11/20
DOI https://doi.org/10.18888/rp.0000000655
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我が国における急性肺血栓塞栓症(acute pulmonary thromboembolism:PTE)の発症頻度は2006年の報告で62例/100万人/年と報告されている1)。Nakamuraらの2015年の報告では我が国でのPTE発症頻度は10年で3倍ほどに増加しており2),interventional radiology(IVR)が行われる頻度も増えている。PTEに対するIVRは2種類に分けられる。まず,PTEの再発による重症化を防ぐinferior vena cava filter(IVCf)留置術がよく知られ,急速に普及している。もう1つは肺動脈の血栓閉塞を解除し再灌流するもので徐々に認知されつつある。本稿ではそれぞれについての概略を説明する。
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