血液検査・呼吸機能検査の意義

Point

血液検査

・血液一般検査結果が基準の範囲内にあれば正常と考えるのは危険で，分画を含め経時的変化に着目する．

・白血球増加のなかで最も多いのは細菌感染症で，通常10,000/μl以上となり，好中球増加，核の左方移動を伴う．

・好中球が増えているにもかかわらず白血球数が減少する場合，重症細菌感染症を考える．

・CRPに加えPCTを測定することは鑑別診断に役立つ．

呼吸機能検査

・スパイロメトリーの結果が基準範囲内であれば正常と判定するのではなく，年齢との兼ね合いや経時的変化を検討する必要がある．

・フローボリューム曲線には中枢から末梢気道までの換気力学的特性が反映されており，パターンを認識することが大切となる．

・D_LcoとD_Lco/V_Aは意味が異なり，両者を組み合わせることで質的診断が上がる．