今月の主題 高血圧診療―わかっていること・わからないこと
指標やバイオマーカーの妥当性と診療への応用
高血圧診療における血管機能検査の意義
松岡 秀洋
1
1久留米大学医学部心臓血管内科
pp.1177-1182
発行日 2010年7月10日
Published Date 2010/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402104522
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高血圧は大小の血管を物理的に傷害し,臓器血流不全をもたらす1).したがって,高血圧の診療において,血管機能低下の程度を臨床的に評価することで,個々の病態に応じた,より的確な介入が可能となることが期待されている2).
本稿では,現在臨床応用可能な血管機能検査として,血管内皮機能検査と脈波伝搬速度について概説する.
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