特集 呼吸器救急診療ブラッシュアップ—自信をもって対応できる
Ⅱ.呼吸器徴候からみた救急診療
血痰・喀血
倉原 優
1
1国立病院機構近畿中央胸部疾患センター内科
pp.33-39
発行日 2018年2月1日
Published Date 2018/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200105
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Point
・血痰および喀血をみたら肺結核,肺癌を常に念頭に置きつつ,肺アスペルギルス症,気管支拡張症,非結核性抗酸菌症,特発性喀血症の4疾患をまず想起する.
・目の前で喀血している患者を診た場合,緊急的な気道確保が必要かどうかをまず考える.
・喀血に対する止血剤の投与のエビデンスは乏しい.
・重度・難治性の喀血では,気管支動脈塞栓術(bronchial artery embolization;BAE)を考慮する.
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