特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅳ.慢性閉塞性肺疾患
COPDの気腫型・非気腫型の画像所見は?
平井 豊博
1
1京都大学大学院医学研究科呼吸器内科学
pp.130-137
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200016
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Point
・COPDは,気腫病変と気道病変とが様々な割合で混在した病態である.
・肺気腫病変が優位である気腫型と,末梢気道病変が優位である非気腫型とがある.
・胸部単純X線検査は,画像診断の基本であるが,早期病変の検出には困難な面がある.
・胸部CTでは,気腫病変は肺野低吸収領域,気道病変は内腔の狭小化や壁肥厚として認められる.
・胸部CTは気腫病変と気道病変の両者を同時に評価でき,COPDの病型分類に有用である.
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