特集 呼吸器画像診断—エキスパートの視点
Ⅳ.慢性閉塞性肺疾患
COPDの重症度は画像所見で判定できるのか?
清水 薫子
1
,
西村 正治
1
1北海道大学病院内科Ⅰ(第一内科)
pp.122-128
発行日 2017年2月1日
Published Date 2017/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1437200015
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
・COPDの気流閉塞は末梢気道病変と気腫病変によって起こり,その関与の割合は個人によって異なる.
・COPD重症例ではほとんどの症例で胸部X線所見から容易に診断を推定することが可能であるが,軽症・中等症では難しい.
・肺CT検査では気腫の早期診断が可能で気腫の重症度分類も確立している.
・COPDの気流閉塞と気腫の重症度は相関するがその関係は弱い.
・肺CT検査で評価された肺気腫が重症である場合1秒量の経時的変化が大きい可能性がある.
・肺CT検査にて評価できる気道内腔面積の狭小化と気流閉塞の程度は相関する.
Copyright © 2017, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.