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連載 脳外科医に必要な神経病理の基礎・9
腫瘍(1)グリオーマ
Tumors (1), Gliomas. No. 9 in Series of Articles: Basic Knowledge of Neuropathology for Neurosurgeons
中里 洋一
1
Yoichi NAKAZATO
1
1群馬大学医学部第一病理学教室
1Department of Pathology, Gunma University School of Medicine
キーワード:
glioma
,
pathology
,
classification
Keyword:
glioma
,
pathology
,
classification
pp.326-331
発行日 2003年3月10日
Published Date 2003/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902365
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Ⅰ.はじめに
グリア(glia)およびその母細胞から発生する腫瘍がグリオーマ(glioma)であり,脳実質腫瘍の大半を占めている.成熟したグリアは4種類に分類され,それぞれから腫瘍が発生すると考えられるが,小膠細胞(microglia)の腫瘍はまだ知られていないので,実際には星細胞(astrocytes),乏突起膠細胞(oligodendroglia),上衣細胞(epen-dymal cells)に関連した腫瘍が存在する.グリオーマには多数の種類があり,その生物学的性質も様々である.したがって正確な診断が治療上も研究上も不可欠である.本項では胎児性腫瘍を除くグリオーマの病理学的特徴を簡潔に述べることとする.
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