報告記
第4回日独合同脳神経外科学会
名取 良弘
1
,
福井 仁士
1
1九州大学医学部脳神経外科
pp.1005
発行日 2001年10月10日
Published Date 2001/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902119
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日本シリーズとの日程が重なって日本全国で話題となった第59回日本脳神経外科学会総会(2000年10月24日から26日)とのジョイントセッション(10月26日)をプレミーティングとして2000年10月27日と28日の2日間の日程で,福岡市のZepp Fukuokaを会場に開催された.前回(1998年ハノーバー)から一般公募となった演題募集は,郵送・FAXと共にインターネットは予想演題数が少ないためメールを使用して簡易に行われた.ファールブッシュ教授・ベルタランフィ教授・福井で構成されたプログラム委員会は,電話・メールでの討論を行い最終プログラムが決定された.前回数会場に分かれていた会場数を,交流を深める意味で1会場としたため,演題数を制限せざるを得ず,1名1演題とされた.特別講演7演題,セミナー5演題,一般講演50演題,計62演題であった(内,ドイツから27演題).特に手術機器に関する演題が16あり,両国での科学技術の進歩を医学に応用した開発が活発であることが確認された.また,日本への医学情報が米国からに偏りすぎている現状も確認された.合計101名の参加者を数え,両国の交流を深める議論が会場内外で行われた.
28日の学会終了後,ドイツからの参加者を中心にドイツにゆかりのある有田(ドイツ・マイセン市の姉妹都市),伊万里への半日バスツアーが行われた.慌しい日程の中,有田では皿や湯飲みの絵付けに挑戦した.また,参加者の希望で武雄温泉に立ち寄り,まさに背中を流し合うという親密な交流が展開された.
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