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特集 感染症—脳神経外科医のためのエッセンス
Ⅲ脳神経外科と感染症—特殊な病態とトピックス
—▼コラム—SSI予防を念頭に置いた脳神経外科手術の心構え
COLUMN: Spirit for Prevention of Surgical Site Infection(SSI)in Neurosurgery
安原 隆雄
1
,
伊達 勲
1
Takao YASUHARA
1
,
Isao DATE
1
1岡山大学学術研究院医歯薬学域脳神経外科
1Department of Neurological Surgery, Okayama University Faculty of Medicine, Dentistry, and Pharmaceutical Sciences
pp.1095-1098
発行日 2022年9月10日
Published Date 2022/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436204670
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はじめに
脳神経外科手術は,開頭術,穿頭術,脊椎脊髄手術,経鼻内視鏡手術,水頭症手術,小児脳神経外科手術,その他,さまざまな術式を含んでおり,手術部位感染(surgical site infection:SSI)がわずかである血管内治療を除くと,SSIを完全に制御することはできない.SSIの発生リスクは,清潔度が異なるため術式によって異なるが,低栄養や糖尿病に代表される患者要因,出血量や手術手技に代表される手術要因により大きく影響される.
本特集は,「Ⅰ 中枢神経における感染性疾患」と「Ⅱ 脳神経外科領域におけるSSIとその予防・対策」,そして,「Ⅲ 脳神経外科と感染症—特殊な病態とトピックス」という3つの章から成っている.Ⅱ章では,術式ごとの予防・対策が経験豊富な術者からさまざまな観点で示されている.本コラムでは,25年目の脳神経外科医である筆頭著者なりに,SSI予防を念頭に置いた脳神経外科手術の心構えについて述べる.
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