Japanese
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総説
脳神経外科術中運動誘発電位モニタリングにおける諸問題
Issues on the Intraoperative Motor Evoked Potential Monitoring in Neurosurgery
後藤 哲哉
1
,
本郷 一博
1
Tetsuya GOTO
1
,
Kazuhiro HONGO
1
1信州大学医学部脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Shinshu University School of Medicine
キーワード:
motor evoked potential
,
intraoperative neurophysiological monitoring
,
neurosurgery
,
electrical stimulation
Keyword:
motor evoked potential
,
intraoperative neurophysiological monitoring
,
neurosurgery
,
electrical stimulation
pp.383-390
発行日 2017年5月10日
Published Date 2017/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436203518
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Ⅰ.はじめに
術中運動誘発電位(motor evoked potential:MEP)モニタリングは,現在の脳神経外科手術における術中電気生理モニタリングの中で,最も重要な役割を担っている.MEPがモニタリングする皮質脊髄路は四肢の随意運動を担っており,その機能障害は日常生活機能の低下と直結しているからである.
本稿では,術中MEPモニタリングの現状と諸問題を提示する.実際にはこれらの問題すべてが有害というわけではなく,さほど気にせず行われていると思う.また,今回提示する問題点を解決する方法はなく,最適解を出すことも難しいのが現状である.脊髄手術におけるMEPと頭蓋内病変におけるMEPは発想や求めるものが異なり,同一のモニタリング手技として考えることは困難であるため,本稿では頭蓋内病変に対するMEPモニタリングを主として記載することとする.
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