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Mullanらにより開発された経皮的コルドトミーのための高位頸椎側方穿刺法は,簡単かつ安全に行えることが,欧米では良く知られているが,本邦では充分にこの穿刺法の良さが認識されていないようである.筆者らが過去8年間に行った50例以上の経験をもとに,その手技の詳細,適応,本邦例20名の穿刺部より,くも膜下腔までの長さについて,それぞれ検討し,考察を加えて報告する.
適応は通常の腰椎穿刺法では,くも膜下腔に到達しえない時が主であるが,これらを列挙すると,①広範囲の腰仙部のくも膜炎,癒着および腰仙部後方固定術後の症例,②腰仙部硬膜内外の占拠性病変,③以前施行のミエログラフィーでブロックが存在し,その病変の上限の範囲を知る必要のある時,④頭蓋牽引中の急性,亜急性脊髄損傷例へのミエログラフィー,⑤高度な脊椎管狭小例,⑥放射性同位.元素による脳槽シンチグラフィーへの応用,⑦気脳写への応用,⑧分析用髄液の採取,などである.
High cervical lateral spinal puncture through C1-C2 intervertebral space has been known for quite some time since Mullan5) and Rosomoff6) described, among those who have experience in stereotaxic high cervical anterolateral cordotomy. Further forward step with application to myelography was marked by Alexander2) and others in the United States.
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