Japanese
English
総説
定位・機能神経外科手術―フレームベースドからフレームレスへ
Stereotactic and Functional Neurosurgery: Frame-based and Frameless
深谷 親
1
,
山本 隆充
1
,
片山 容一
1
Chikashi FUKAYA
1
,
Takamitsu YAMAMOTO
1
,
Yoichi KATAYAMA
1
1日本大学医学部脳神経外科・応用システム神経科学
1Department of Neurosurgery,Division of Applied System Neuroscience,Nihon University School of Medicine
キーワード:
deep brain stimulation
,
frame-based stereotaxy
,
frameless stereotaxy
,
multi-tract microrecording
Keyword:
deep brain stimulation
,
frame-based stereotaxy
,
frameless stereotaxy
,
multi-tract microrecording
pp.1033-1044
発行日 2011年11月10日
Published Date 2011/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101562
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Ⅰ.定位・機能神経外科とは
定位脳手術とは,3次元座標で表した脳内の標的部位に任意の穿頭部位から到達する手術法であり,機能的脳神経外科の発展に大きく寄与してきた.一方,機能的脳神経外科は,外科的な方法にて神経系の機能調整・制御を行う脳神経外科の一分野と定義される14).
定位脳手術と機能的脳神経外科は密接な関係をもちつつ発展してきた.しかし,定位脳手術を用いる手術がすべて機能的脳神経外科の領域に含まれるわけではなく,また逆に機能的脳神経外科治療のすべてが定位脳手術を用いて行われるわけではない.わが国では1963年に日本定位脳手術研究会が発足し,機能的脳神経外科の発展を支えてきたが,こうした状況を受け,1988年に学会名を日本定位・機能神経外科学会と変更している.その後もこうした傾向は,治療技術や手術支援機器の発展と相まって強くなってきている.
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