医療経済
特定機能病院における入院医療の包括評価(Diagnosis Procedure Combination : DPC)の概要について(第9報)―「未破裂脳動脈瘤」における医療行為別の包括評価点数比較
安達 直人
1
1東京女子医科大学耳鼻咽喉科
pp.543-546
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436100394
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第1~3報では,特定機能病院における入院医療の包括評価における概要,診断群分類の決定方法,包括評価点数の算定方法のそれぞれについて述べ,第4~8報では「脳腫瘍」,「くも膜下出血・破裂脳動脈瘤」,「非外傷性頭蓋内血腫」,「脳梗塞」,「頭部・顔面外傷」の診断群分類における医療行為別の包括点数の比較を各論として示した.
本報では,脳神経外科領域で手術適応や手術法の選択で常に議論となる「未破裂脳動脈瘤」を例にして,医療行為の違いにより診断群がどのように振り分けられ,さらにどれだけ請求点数が異なってくるか比較検討する.特に「クリッピングなのか血管内手術なのか」が最大の関心事であるが,単なる医学的適応でなくコストを主とした医療経済面から検討した.
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