医療経済
特定機能病院における入院医療の包括評価(Diagnosis Procedure Combination:DPC)の概要について(第4報)—「脳腫瘍」における医療行為別の包括評価点数比較
安達 直人
1,2
1元厚生労働省
2大西脳神経外科病院
pp.1250-1253
発行日 2003年11月10日
Published Date 2003/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436902469
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1.はじめに
第1報から第3報では,特定機能病院における入院医療の包括評価における概要,診断群分類の決定方法,包括評価点数の算定方法について述べた.本報からは同一診断疾患(脳腫瘍,くも膜下出血,未破裂脳動脈瘤,非外傷性頭蓋内出血,脳梗塞等)における医療行為別の包括点数の比較を示す.包括評価点数の算定方法をもとに実際の請求点数を算出し,治療や処置を含めた医療資源の使い方によって具体的に何点異なってくるのかを示す.従前の出来高請求の際と比べて,いかにコスト意識を高めていかなければならないかを認識していただければと思う.
まず今回は「脳腫瘍」を例にして医療行為の違いにより,診断群がどのように振り分けられ,さらにどれだけ請求点数が異なってくるか比較検討する.
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