Japanese
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特集 脳のシンポジウム
主題:姿勢と姿勢異常
脊髄・延髄・脊髄反射系について
On the Spino-Bulbo-Spinal Reflex System
島村 宗夫
1
Muneo Shimamura
1
1北海道大学医学部第2生理学教室
12nd Department of Physiology, Hokkaido University School of Medicine
pp.452-457
発行日 1967年10月25日
Published Date 1967/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431906404
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I.緒言
姿勢に脊髄・延髄・脊髄反射系がどの程度関与しているか,現在はその反射系の解析をしている段階であつて,じゆうぶん明らかではない。この反射系は主として皮膚に起因し,そこでおこつたvolleyは脊髄を上行し脳幹に達した後,ふたたび脊髄に入つて下降して脊髄運動細胞に達するといつた径路をとつており,脊髄運動細胞に対して,脊髄感覚神経からの直接性のものとは別の抑制,促通効果を及ぼしている点が特徴としてあげられる。一方この反射系は錐体外路系とも関連をもち,また四肢間にはたらく反射とも関連しているところから,姿勢とか運動になんらかの形で関与しているものとみられる,以下この反射系について現在までに明らかにされた諸性質の概要をのべたいとおもう。
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