特集 神経学における最近の研究
<臨床>
脳卒中の外科
水上 公宏
1
1脳血管研究所美原記念病院脳神経外科
pp.883-885
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904973
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近年,各種補助検査法(脳血管撮影,局所脳循環測定,Computed Tomographyなど)の開発,普及によって脳卒中の種類ならびに病態を正確かつ動的にとらえ得るようになり,外科治療が対象とする脳卒中の領域は著しく拡大した。またその手術成績もmicrosurgeryの導入によって格段に向上している。
脳卒中のうちでも,主として外科治療の対象となるのは出血群(約40%)であり,このうち特発性脳内出血,脳動脈瘤,脳動静脈奇形の手術適応はかなり明確になっており,これらは外科的疾患といって差支えない。また閉塞群(約50%)のうち,頸部内頸動脈狭窄に対する外科治療の評価ならびにその適応も明らかにされている2)。
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