特集 神経学における最近の研究
<臨床>
脊髄血管腫
斎藤 勇
1
1三井記念病院脳神経外科
pp.886-888
発行日 1978年7月10日
Published Date 1978/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904974
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
突発性に,あるいは進行性に,脊髄の横断症候を呈する疾患として,近年,脊髄の血管腫(spinal angioma)が注目されている。これは,脊髄の血管撮影や顕微鏡下手術の進歩により,この種の疾患が正しく診断され,治療が可能になって来たためと考えられる。
従来,症候的に,spinal apoplexy,anterior spinalsyndrome,Foix-Alajouanineのsubacute necrotic myelitis(F-A病)などと診断された中に,本症による出血や循環障害(steal現象や静脈灌流障害)の場合があり,血管撮影による鑑別が大切である。
Copyright © 1978, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.