特集 第7回神経病理学会
一般演題〔1〕〜〔102〕抄録・討論
〔38〕〜〔46〕奇形,精薄
〔38〕脳脂質症の電顕的病理形態学—部検材料の検討を中心として,他
横井 晋
1
,
室伏 君士
2
,
内村 祐之
3
,
戸嶋 豊
3
,
関谷 透
3
1群馬大精神
2順天堂大神経
3神経研究所
pp.782-788
発行日 1966年12月25日
Published Date 1966/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904377
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すでに報告したごとく,gargoylism脳生検例の微細構造における主病変は,神経細胞胞体内の層状膜様オスミウム好性物質konglomerate形成と血管外膜,外皮細胞体内の空胞出現てあつた(Acta Neuropath.,4:476,1965)。
とくに後者を,gargoylismに特徴的な所見として,当初から注目していたが,症例数の不足から,これが普遍的な所見であるか否かに慎重を期した。そこでわれわれは,gargoylismと他種の脳脂質症を比較し,上記所見の普遍性を確認するため,入手しやすい剖検材料脳に着目して,gargoylism 7例,家族性黒内障性白痴2例の電顕的検索を試みた。
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