Japanese
English
研究
パラフィン包埋材料の走査電顕観察について
Scanning Electron Microscopic Observation of Paraffin-embedded Material.
浜崎 美景
1
,
福山 伊都子
1
,
渡部 威
1
,
井上 とし子
1
,
岡田 雄平
1
Mikage HAMAZAKI
1
,
Itsuko FUKUYAMA
1
,
Takeshi WATANABE
1
,
Toshiko INOUE
1
,
Yuhei OKADA
1
1松山市民病院病理部
1Division of Pathology, Matsuyama Shimin Hospital
pp.611-613
発行日 1979年6月15日
Published Date 1979/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542915122
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
はじめに
日常の病理組織検査の中で,組織標本を光学顕微鏡によって検索している際に,診断確定の目的で,あるいは研究上の興味から,その標本を更に電子顕微鏡的に観察する必要を感じることが少なくない.
しかしすべての材料を電顕用固定をしておくことは現実的には不可能な現状にあるので,このような場合にパラフィンブロックとなった材料を使用するほかはないケースにしばしば遭遇する.すなわち,いわゆるもどし電顕の方法をとることになるわけであり,透過電顕の場合には既にこの方法が比較的広く日常的に使用されて,像の質についてはかなりの制約はあるものの一定の成果を挙げていることは周知のところで,その方法についての文献1,2)も少なくない.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.