原著
Arrhenoblastoma—とくに電顕的所見を中心としたHistogenesis
野澤 志朗
1
,
塚崎 克己
1
,
新井 宏治
1
,
ウイジャヤ ツオクロ
1
,
太田 博明
1
,
栗原 操寿
1
Shiro Nozawa
1
1慶応義塾大学医学部産婦人科学教室
pp.149-157
発行日 1983年2月10日
Published Date 1983/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206764
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男性化腫瘍arrhenoblastomaは,腫瘍細胞の産生するtestosteroneのために成熟婦人に奇異な男性化徴候をもたらす卵巣腫瘍であり,日産婦卵巣腫瘍委員会報告では,充実性腫瘍2406例中1例であり,きわめて稀な腫瘍とされている。
1905年Pick1)により,本腫瘍がはじめて報告されて以来,現在まで240例を越える症例が報告されている。従来arrhenoblastomaは,Meyer2)により組織学的に以下の三型に分類されていた。
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