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特集 脳のシンポジウム
主題 視床の構造と機能
人脳定位脳手術の経験からみた視床VL核とその周辺領野について
Ventrolateral nucleus, Sub-Ventrolateral and Post-Ventrolateral Area of the human Thalamus: from the experiences of the stereotaxic surgery
楢林 博太郎
1
Hirotaro Narabayashi
1
1順天堂大学医学部神経科
1Section of Neurology, School of Medicine, Juntendo University
pp.516-520
発行日 1966年10月25日
Published Date 1966/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904338
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Ⅰ.緒言
錐体外路症状に対する視床VL核手術はこんにち,Parkinsonismをはじめとする数多くの錐体外路性疾患に対してもつともしばしば用いられるものであるが,視床のVL核の位置を実際の手術台の患者に対して,いかにして決定するか,またそのVL核のなかのどの部分にどれだけの大きさの手術竃を作れば必要にして十分の効果が得られるのか? などという点については諸研究者の間に十分の意見の一致をみるにいたつていない。
ここではこのようなVL核手術のより微細な技術的なさらに神経生理学的な観点について,筆者らのグループが行なつてきた知見について述べることとする。
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