Japanese
English
解剖を中心とした脳神経手術手技
振戦に対する定位的視床手術
Stereotactic Selective Thalamotomy for Tremor
大江 千廣
1
Chihiro OHYE
1
1群馬大学脳神経外科
1Department of Neurosurgery, Gunma University School of Medicine
キーワード:
Tremor
,
Stereotactic thalamotomy
,
Microrecording
,
V.im
,
Selective lesion
Keyword:
Tremor
,
Stereotactic thalamotomy
,
Microrecording
,
V.im
,
Selective lesion
pp.707-716
発行日 1985年7月10日
Published Date 1985/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436202037
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I.Introduction
振戦に対する定位的視床手術は現在のところ視床Vim(Ventralis Intermedius)核を正確に決定して,患者各個人が有する振戦のひろがり(上肢,下肢,体幹など)を考慮した上でVim核内の一応の身体局在に従って必要な範囲のみを凝固するというやり方,すなわち選択的視床Vim核手術により,振戦の種類によらず,術直後から5年,10年の長期にわたり,ほぼ恒久的な寛解が得られることが明らかにされている5,8,12).この意味では,振戦に対する定位的視床手術はほぼ完成したといってよいのではないかと考えられる.そこで以下に,その経験から導びかれた理論的根拠と手術手技について述べる.
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