Japanese
English
一般演題
15 脳の酸性エタノール可溶性タンパク質
Acid-ethanol Soluble Proteins of the Brain
大月 三郎
1
,
大森 文太郎
1
,
A. Geiger
2
S. Otsuki
1
,
B. Omori
1
1岡山大学医学部神経精神医学教室
2Research Laboratories, Department of Psychiatry,University of Illinois, College of Medicine
1Department of Neuropsychiatry, Okayama University Medical School
pp.648-653
発行日 1964年7月25日
Published Date 1964/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904128
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
広く行われている組織成分分画法(Schneider,1945)では組織をトリクロール酢酸(TCA)処理に続いて有機溶媒で抽出する。この方法で得られた脳の有機溶媒抽出液中にはタンパク質ことにプロテオリピド構成タンパク質が含まれている。一方,TCA-,塩酸-,燐酸酸性エタノールに血清アルブミン,グロービン,ゲラチン,プロタミンなどが溶け,ことに血清ではアルブミンのみが溶解し,この方法によつて未変性のアルブミンが得られることが報告されている(Levine,1954;Michael,1962)。
ここでは,ネコおよびマウス脳の酸性エタノール可溶性タンパク質(AES-P)について,in vivoにおける放射性物質のとりこみ,カラムクロマトグラフィー,電気泳動,細胞内分布等について現在までの結果を報告する。
Copyright © 1964, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.