今月の主題 可溶性膜糖蛋白
総論
可溶性膜糖蛋白
半田 誠
1
Makoto HANDA
1
1慶應義塾大学医学部輸血センター
キーワード:
可溶性膜糖蛋白
,
水解産物
,
選択的スプライシング産物
Keyword:
可溶性膜糖蛋白
,
水解産物
,
選択的スプライシング産物
pp.873-879
発行日 1994年8月15日
Published Date 1994/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542902054
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細胞膜糖蛋白(mGP)は,接着因子あるいはサイトカインなどの液性因子の受容体として重要な役割を負っている.一方血液などの体液中には,その可溶型(sGP)が存在しており,これらは蛋白分解酵素などで水解され細胞表面から遊離したmGP由来のもの,あるいはmGP膜貫通ドメインを含むエクソンを選択的スプライシングで欠いたmRNAより直接合成されたもの,などがある.sGPは,in vivoにおけるmGPを介したイベントを調節する機構に関与し,その鋭敏なin vivoマーカーとして臨床検査に用いられつつある.〔臨床検査38:873-879,1994〕
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