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特集 第5回神経化学懇話会
一般演題
11.脳代謝の動的観察
Dynamic Investigation of Cerebral metabolism
相沢 豊三
1
,
後藤 文男
1
,
村松 文雄
1
,
浜口 勝彦
1
,
奈良 昌治
1
,
富田 稔
1
,
垣見 亮次
1
Toyozo Aizawa
1
1慶大内科
1Dept of Int. Mebicine, School of Med. Keio University
pp.856-861
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904077
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昨年の神経化学懇話会において,教室後藤らは改良型PO2,PCO2,Na,K,pH電極を発表した1)。これらの電極は生体組織の酸素分圧,炭酸ガス分圧,Sodium ion activty,Potassium ionactivity,pHなどの絶対値を迅速かつ連続的に測定できるので,in vivoにおける脳の代謝機構および血流動態の究明に画期的な方法を提供しているものといえよう。この方法を用いて後藤らはWayne大学のMeyer教授と共同研究をおこない,猿を用いてAnoxia,Hyperventilation,CO2-narcosisなどの際の上記諸因子の変化を観察し,数多くの知見を報告してきた2〜8)。
われわれは同様の方法を猫に応用して脳代謝における二三の代謝阻害剤の影響を観察し比較的興味ある結果が得られたのでここに報告する。
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