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特集 第5回神経化学懇話会
シンポジウム・1
内因性精神病と精神薄弱の代謝異常
1.精神病者血清のPhenothiazine脱水素酵素におよぼす影響
Effects of Psychotic Patients Serum on the Action of Phenothiazine-dehydrogenase
木住野 幸二
1
,
上野 陽三
2
,
植松 宗悟
2
,
鶴岡 孝人
2
Koji Kishino
1
,
Yozo Ueno
2
1慈雲堂病院
2日本大学医学部神経科学教室
1Jiundo Hospital
2Dept. of Neuropsychiatry, School of Medicine, Nihon University
pp.696-700
発行日 1963年8月25日
Published Date 1963/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431904048
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近年精神科領域における薬物治療の発展はすばらしく,ことにPhenothiazine誘導体の重要性が高まつているが,C.Pをはじめとしてその代謝は未だ解明されていない1,2,3,4)。そこで我々は精神科薬物療法の大部分を占めるPhenothiazine誘導体の母核であるPhenothiazineを酸化する酵素を,人および家兎の肝臓より硫安分画法で精製し,本酵素の諸性質を検べると共に,その酵素を用いて精神病者血清の代謝異常ならびに異常成分について検したところ,2,3の知見が得られたので報告します。
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