特集 アイソザイム検査
II.各論
26 リンゴ酸脱水素酵素
松本 宏治郎
1
Kojiro MATSUMOTO
1
1東邦大学薬学部臨床化学教室
pp.1390-1393
発行日 1988年10月30日
Published Date 1988/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542913813
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概 要1)
リンゴ酸脱水素酵素(MDH)は,1910年BatelliとSternおよびThunbergによって発見された酵素であり,動物だけでなく植物や微生物にも広く分布しており,下記の反応を触媒する.
哺乳動物では,心筋に多く,骨格筋,肝,脳,腎などほとんどの組織に存在し,2番および7番の遺伝子座位に位置し,細胞内局在を異にする2種のアイソザイム,sMDH(MDH 1,細胞質)とmMDH(MDH2,ミトコンドリア)が知られている.分子量は約70,000であり,約35,000の2個の同一サブユニットから構成されている.
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