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特集 第4回神経化学懇話会
神経疾患の生化学
精神神経疾患の脳脊髄液遊離アミノ酸
Free Amino Acids In the Cerebrospinal Fluid of Patients with Neuro-psychiatric Disorders
成瀬 浩
1
,
秋元 波留夫
1
Hiroshi Naruse
1
,
Haruo Akimoto
1
1東京大学医学部精神医学教室
1Dept. of Psychiatry, Faculty of Medicine, Univ. of Tokyo
pp.562-569
発行日 1962年9月25日
Published Date 1962/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903985
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脳脊髄液(以下リコールと略)中の遊離アミノ酸については,いくつかの報告もあるが,多くはペーパークロマトグラフィーによるもので,その結果はあまり確実ではない。しかも或種の疾患においては,その変動が診断的な問題として扱われている。我々は脳組織体液アミノ酸の研究の一環として,正常リコールのアミノ酸パケーンを知る必要があり,さらにリコールのアミノ酸の変動を問題にされている疾患について,それが事実か否かを知る臨床的必要性もあつてこの研究を行つた。従つて簡易な方法で多数例を対象とするのではなくて,出来るだけ信頼のおける正確な方法で測定することを目標にし,現在もつとも正確な方法といわれるイオン交換樹脂クロマトグラフィーによる定量を行つた。
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