Japanese
English
特集 小児神経病学
分娩周辺期における神経病学
Neurologic Conditions of the Newborn Infant
馬場 一雄
1
Kazuo Baba
1
1東京大学医学部小児科学教室
1Dept of Pediatrics, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.220-227
発行日 1962年7月25日
Published Date 1962/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903959
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒論
分娩経過中及び新生児期に見られる中枢神経疾患としては,無酸素症または機械的損傷にもとづく頭蓋内出血,無酸素性脳傷害,脳浮腫,生後の高ビリルビン血症にもとづく核黄疸,髄膜炎の5疾患が最も重要であると考えられる。少なからぬ胎児,新生児がこれらの疾患で死亡するだけでなく,脳性麻痺の大部分は,これらのいずれかの疾患の後遺症にほかならぬからである。そこで,以下,新生児期におけるこれらの諸疾患の症状と診断とについて略述して見たいと考える。
Copyright © 1962, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.