特集 心身障害児
心身障害児の発生原因—分娩周辺期(分娩障害も含む)
白川 光一
1,2
1九電病院産婦人科
2九大医学部産婦人科
pp.24-28
発行日 1970年7月1日
Published Date 1970/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611203952
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I.はじめに
心身障害児のうちハイネ・メデイン氏病による脊髄性小児麻痺などの一部のものを除くと,大部分が妊娠中および分娩周辺期(周産期または周生期perinatal period)ともいう)に原因を有するものである。したがって分娩周辺期は心身障害児の発生にとって最も重要な時期である。
かかる心身障害児の種類は
①脳性(小児)麻痺(cerebral palsy)(以下CPと略記する)
②精神薄弱(mental retardation)(以下MRと略記する)
③てんかん(epilepsy)
④蒙古症(ダウン症候群)(Mongolismus or Down's syndrome)
に分類するのが妥当かと思われる。ただしこれら4者の混合型,ことにCP+MRの形のものがかなり多数みられることも,知っておくほうがよい。
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