ケース・カンファレンス
鉗子分娩の周辺
藤田 八千代
1
,
島田 信宏
2
,
村上 睦子
3
,
藤田 多喜子
4
,
池田 静子
5
,
黒田 小夜子
6
,
村山 郁子
5
1神奈川県立衛生短大
2北里大学産婦人科
3日赤医療センター分娩室
4新潟大学付属病院産科婦人科
5新潟大学付属助産婦学校
6前:聖母病院分娩室
pp.52-63
発行日 1973年8月1日
Published Date 1973/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611204567
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討議
予測はできなかったか
藤田(司会)それでは,さっそくですが,池田静子さんがまとめられたレポート「鉗子分娩による1ケース」について,カンファレンスをしたいと思います。このケースは,あらかじめ鉗子分娩になるであろうと予測していた人ではなくて,一見正常の経過をたどるかに思われた人が鉗子分娩にいたったケースです。講評者の皆さまどうでしょうか。これをお読みになってのご感想,ご意見をいただきたいと思いますが……。
村上 このレポートは赤ちゃんの予後のことをずっと気にかけ,精神発達まで調べてみたレポートだと思うんですね。それで全体的に感じたこととしては,まず妊婦が入院して来たときに,この人がほんとうに正常分娩ができるかどうかという,助産計画というものがどの程度立てられていたのかということです。それから赤ちゃんが生まれたあと,1か月後の検診で……とありますけれども,新生児期の最も大事なときに,その新生児にどんな徴候があったのかが述べられていると,もっと経過がわかりやすかったと思います。
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