Japanese
English
特集 核内蛋白質
アクチンの核内移行
Translocation of actin into nucleus
矢原 一郎
1
,
飯田 和子
1
Ichiro Yahara
1
,
Kazuko Iida
1
1(財)東京都臨床医学総合研究所細胞生物学研究部門
pp.539-542
発行日 1989年10月15日
Published Date 1989/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425905384
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アクチンは374または375のアミノ酸からなる酸性タンパク質であり,高等脊椎動物では骨格筋,心筋,平滑筋,非筋細胞にそれぞれ特異的に発現するアイソタイプが知られている1)。これらのアクチンは筋細胞では収縮を支配する線維として特殊な構造に組織化されており,一方,非筋細胞ではいわゆる細胞骨格として細胞の運動や細胞の立体構造維持をはじめとする様々な機能に関与している。本小論では,細胞をDMSOあるいは,熱ショック処理すると誘導されるアクチンの核内移行を取り扱う。
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