特集 神経病理(第14回日本神経病理学会学術研究会より)
シンポジウム—Creutzfeldt-Jakob病とその類縁疾患
Creutzfeldt-Jakob病とその類縁疾患—討論
白木博次
1
,
松岡龍典
2
1東大・脳研・病理
2京大・精神神経科
pp.62-67
発行日 1974年2月10日
Published Date 1974/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431903601
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司会(白木博次・東大・脳研・病理)生田先生のお話は,ネガティブな結果に終っていますが,そのこと自体が重要なことになるかもしれません。
Jakob-Creutzfeldt病(C-J-D)はつかみどころのない病気です。今のところ,G-J-Dは,まず疫学,臨床というentityとしてとらえていかざるをえないとしても,神経病理学的には,亜急性海綿脳症,神経細胞のprimare Reizungを中心とした群,それとStern-Garcin syndromeという3群として,一応,とらえられるし,そのetiopathogenesisは,それぞれ違っている感が深い。その中で,現在,最も問題視できるのは,subacute spongiform encephalopathy(SSE)ではないか。
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