増刊号 消化管疾患の分類2019—使い方,使われ方
小腸・大腸
Crohn病
IOIBD score(臨床的指標による分類)〔International Organization for the Study of Inflammatory Bowel Disease Score〕
神林 玄隆
1
,
大森 鉄平
1
1東京女子医科大学消化器内科
pp.727
発行日 2019年5月24日
Published Date 2019/5/24
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403201716
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定義
IOIBDはCrohn病の活動性を評価する指標1)であり,各項目の合計点数で活動性の有無を評価する.
①腹痛の有無,②1日6回以上の下痢あるいは粘血便の有無,③肛門病変の有無,④瘻孔の有無,⑤その他の合併症(ぶどう膜炎,虹彩炎,口内炎,関節炎,皮膚症状,深部静脈血栓症など)の有無,⑥腹部腫瘤の有無,⑦体重減少の有無,⑧38℃以上の発熱の有無,⑨腹部圧痛の有無,⑩ヘモグロビン値10g/dl以下の所見の有無,の以上10項目を各1点とし,スコアの合計を活動性の指標とする(Table 1).点数が高ければ活動性は高いとされ,0点または1点は寛解,2点以上は活動性ありと評価される.
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