Japanese
English
特集 神経系疾患の診断法
脊髄造影
Myelography in Neurogical Diagnosis
三木 威勇治
1
,
東野 修治
2
Isaharu Miki
1
,
Shuzi Tono
2
1東京大学
2東大整形外科
1Faculty of Medisine, Tokyo University
2Department of Orthopedics Facalty of Medicine Tokyo University
pp.72-92
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901483
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脊髄造影Myelographie,Myelographyは脊椎管腔,脊髄液腔内に注入した造影剤の作る表面像(Relief)に依り,脊髄に障害を及ぼしている疾患の,病変部位様相と種類とを間接的に診断せんとするものであつて,神経学的,電気的診断法と共に脊髄外科に不可欠の手段である。
脊髄造影には,その造影方法により 1)硬膜外脊髄造形術(Epidurale Myelographie) 2)蜘蛛膜下腔脊髄造影術(Subarachnoldale Myelographie) 3)脊髄内造影術(Endomyelographie) 4)椎間板造影術(Discographie)に分たれる。予測せられる疾患に依り脊髄造影術を選択し,脊髄,馬尾神経或いは脊髄神経根部に於ける病変の診断を行うが,現在一般に脊髄造影術と云えば,蜘蛛膜下腔脊髄造影術を指し,最も用いられ且その価値も他の造影術に比し大きい。本文に於ても,主に蜘蛛膜下腔脊髄造影を中心として以下述べることとする。
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