Japanese
English
特集 神経系疾患の診断法
髄液の臨床
Clinical Agpect of Cerebrospinal Fluid
新 城之介
1
Jonosuke Atarashi
1
1東大講師養育院附属病院
1Department of Internal Medicine, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.93-109
発行日 1956年1月15日
Published Date 1956/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901484
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まえがき
髄液採取特に腰椎穿刺と髄液の検査は,殆んど全ての中枢神経疾患の診断に当って,極めて重要な検査法の一つであることは,ここに多言を要しない。今日髄液学の臨床応用は神経病学に限らず,精神病学,内科,外科,細菌免疫学その他極めて多方面に亘つており,夫々多くの業績が報告されているが,その全般を知ることは容易でない。従って自分の主としてたづさわつている所謂神経病学的方面に限って述べたいと思う。髄液検査法の一般については既に多くの記載があるので,その術式の詳細は成書1)2)3)4)にゆづり,ここでは髄液採取特に腰椎穿刺と検査の一般についての必要な事項,並びに髄液検査所見の判定上重要な臨床的意義と主な神経系疾患に見られる特長的髄液所見について述べる。
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