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今まで,脳卒中後の重症度,outcome, ADLなどを評価する種々のスケールが作られ使用されてきた。NIH Stroke Scale, Rankin Scale, Glasgow Outcome Scale, Barthel Indexなどである。理想の脳卒中評価スケールの条件には,同一あるいは異なった評価者が繰り返し行った際の再現性,そのスケールの感度,有川性が保証され,さらには真に数値として扱える重み付けがなされている必要がある。このうち,いくつかの条件を満たしているスケールもあるが,重み付けした数値をふられたスケールは今まで存在しなかった。日本脳卒中学会では専門委員会を作り,とくに最後の重み付けを行った真に数値として扱えるまったく新しい脳卒中スケールを開発してきた。重み付けには,今までこの領域で使用されたことのないconjoint analysisという新しい統計手法を用いた。すでに脳卒中重症度スケール(急性期)や脳卒中運動機能障害重症度スケールを完成し公表した。脳高次機能評価,感情障害,うつのスケールも開発しほぼ完成している。今後はこの手法を用い,全世界で共通して使用できるスケールの開発へと向かっている。
There are many stroke scales currently available for estimating the severity and outcome of stroke. These stroke scales include the Barthel index, the Canadian neurological scale, the European stroke scale, the NIH stroke scale, the Scandinavian stroke scale, and so forth. However, none of these have been able to objectively quantify the severity of cerebral infarction and its residua. In response, the Japan Stroke Society formed a subcommittee to task force the development of an innovative, quantifiable stroke scale.
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