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特集 パーキンソン病最前線
パーキンソン病の研究戦略
Strategies for Parkinson's disease research.
水野 美邦
1
Yoshikuni MIZUNO
1
1順天堂大学医学部脳神経内科
1Department of Neurology, Juntendo University School of Medicine
pp.503-504
発行日 2000年8月10日
Published Date 2000/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1431901165
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- Abstract 文献概要
パーキンソン病が今日ほど色々な人から注目されている時代はかってなかったのではないかと思う。それは,今まで闇に包まれていた黒質の変性機序の解明が指呼に入ってきたと多くの人が感じ始めているためではないだろうか?それに伴い変性の進展を阻止する治療法も夢物語ではなくなるであろうとの実感もあるためではないだろうか?しかし,これらの達成はたやすいことではなく,これから何年もの,あるいは十数年もの期間を要することも予想される。しかし,不可能ではないであろうとの予測が多くの研究者・臨床家の頭の中に生まれつつあるように思う。
パーキンソン病に関しては,これまでも国内外で多数の優れた研究が行われ,パーキンソン病の臨床概念の確立,病理所見の確立,病態生理・生化学の解明,診断基準の確立が行われてきた。今後は,病因の解明に力が注がれる時代になると思う。
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