Feature Topic みえない副作用
症状別「みえない副作用」のアセスメント
認識ギャップでみえない副作用—眼障害
五嶋 摩理
1
1がん・感染症センター都立駒込病院眼科
pp.60-63
発行日 2017年2月15日
Published Date 2017/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1430200157
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軽視されがちな眼障害
眼障害の中心となる症状は見づらさで、そのほか眼脂(めやに)や流涙(涙がたまる)、異物感などがみられる。このような眼障害の症状は目立たないため、周囲には患者の不自由度が“みえにくい”。患者の訴えが強くても、眼障害重症化の可能性や治療の適応に関する理解が医療者側でも不足していることが少なくないため、他の障害より軽視されがちな副作用である。
抗がん剤、特に5-FUとその合剤S-1による眼障害1〜9とその軽視リスクについて、自験例1,2を中心に紹介したい。
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