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バイアグラによる眼の副作用
三宅 養三
1
1名古屋大学医学部眼科
キーワード:
バイアグラ
,
PDE
,
彩小視症
Keyword:
バイアグラ
,
PDE
,
彩小視症
pp.574-575
発行日 2000年5月15日
Published Date 2000/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542904402
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シルデナフィル(商品名バイアグラ)は,英国ファイザー研究所で合成されたcGMP特異的ホスポジエステラーゼタイプ5(phosphodiesterasetype 5;PDE 5)に対する選択的阻害薬であり,臨床的には勃起不全(erectile dysfunction;ED)に用いられる.陰茎勃起のメカニズムに関しては,以下のようなことが明らかとなった.すなわち,中枢が性的に興奮すると,陰茎に投射した非アドレナリン非コリン作動性神経終末や海綿体内皮細胞から一酸化窒素(NO)が遊離する.NOは海綿体平滑筋細胞内におけるcGMP量を増加させ,このcGMPの作用により平滑筋細胞は弛緩し,その結果,陰茎海綿体への血液流入が増加し,勃起が発現する.
陰茎海綿体には,cGMPの分解酵素としてPDE 5が存在している.バイアグラは,陰茎海綿体に多く存在するPDEを選択的に阻害することにより,細胞内のセカンドメッセンジャーcGMPの濃度を維持し,陰茎海綿体血管平滑筋の弛緩機能を維持・増強し,海綿体へ流入する血液を増加させ,陰茎勃起を誘発,または増強する.
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