特集 しびれQ&A—ビビッとシビれるクリニカルパール付き!
【しびれ診療のQに答えます!】
Q9 血液疾患、膠原病に合併したニューロパチーの診断は?
八木 洋輔
1
1東京医科歯科大学 脳神経病態学分野〈脳神経内科〉
キーワード:
多発単神経炎
,
血管炎
,
M蛋白血症
Keyword:
多発単神経炎
,
血管炎
,
M蛋白血症
pp.178-180
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429204158
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CASE
患者:気管支喘息の既往のある30代、男性。
主訴:右下肢のしびれ感、筋力低下。
現病歴:初診の2カ月ほど前から気管支喘息の症状が増悪傾向であった。約1週間前から右足底にしびれ感が出現し、右下腿に拡大した。その数日後には右足関節の背屈が困難となり、同時期に左足底のしびれ感も自覚するようになったため、紹介受診となった。
既往歴:3年前から気管支喘息で内服および吸入薬で加療中。
生活歴:喫煙歴なし、飲酒歴なし、アレルギー歴は花粉・ハウスダスト。
意識状態:意識清明。
身体所見:右下肢筋力低下。足関節は背屈、底屈共にMMT(徒手筋力テスト)2レベル。右下腿で触覚および温痛覚低下。左足趾(足底側)に異常感覚。
検査所見:WBC 11,900 /μL(Eos 55%)、CRP 0.7mg/dL、IgE 2,800IU/mL。
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