Editorial
「ドリル×ビデオ」の相乗効果で必要なだけスキルアップを
和足 孝之
1
1島根大学医学部附属病院 総合診療医センター
pp.1047
発行日 2022年9月15日
Published Date 2022/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203881
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総合診療という言葉の定義は、セッティングの違いや臨床経験の差によって、それぞれ少し異なって見えるかもしれない。しかし、これはバイアスである。筆者の経験的には、一度でも一緒に働いてみれば、少し異なって見えた“隣の総合診療”も、実際にはほとんど差がないことが実感できる。一方で、わずかな違いが見つかったなら、臨床現場において、その小さな差分は貴重な学びのチャンスになる。
島根県では、総合診療医を育成するという目標のため、総合診療医・家庭医を中心として、それぞれの違いを乗り越えるべく、出身大学や病院間の垣根を取り払って集い、ヒネラルキーなく活躍する「NEURAL GP network」(p.1060)を構築した。振り返ってみれば、いつの間にか島根は、都道府県別の全専攻医に対する「総合診療専攻医割合」において、3年連続で日本一となっていた。
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