特集 メタボ治療のゲームチェンジャー!? GIP/GLP-1受容体作動薬
「インクレチン物語」新章はじまる③ ツインクレチン「GIP/GLP-1受容体作動薬」 ─2つの作用メカニズムによる相乗効果
高橋 明裕
1
,
新井 正法
1
,
寺内 康夫
1
1横浜市立大学大学院医学研究科 分子内分泌・糖尿病内科学教室
pp.757-761
発行日 2025年4月5日
Published Date 2025/4/5
DOI https://doi.org/10.15104/ph.2025050006
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Key Points
GLP-1はインスリン分泌促進,食欲抑制・体重減少,心・腎保護といった多面的な作用があり,GLP-1受容体作動薬が臨床応用されている.
GIPもインスリン分泌促進作用をもつものの,グルカゴン分泌促進,嘔気抑制,脂肪合成などの作用はGLP-1と相対するため,これまでGIP受容体のみに作用する薬剤は臨床応用されていない.
GLP-1作用に加えてGIP作用をもつデュアルアゴニストが,GLP-1受容体作動薬に勝る多面的作用をもつ可能性が示唆され,注目を集めている.
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