特集 AI時代の医師のクリニカル・スキル—君は生き延びることができるか?
【コラム】
❷身体の「サイボーグ化」は何をもたらすか?
粕谷 昌宏
1
1株式会社メルティンMMI
キーワード:
サイボーグ
,
BMI
,
brain-machine interface
,
生体信号
,
アバター
,
規格化
Keyword:
サイボーグ
,
BMI
,
brain-machine interface
,
生体信号
,
アバター
,
規格化
pp.350-351
発行日 2022年3月15日
Published Date 2022/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203644
- 有料閲覧
- 文献概要
- 参考文献
Case(仮想)
患者:Aさん、70歳、男性。建設現場の指揮監督者。
現病歴:時は2050年。Aさんは、58歳の時に脳出血で緊急入院し、右手は機能全廃となる前に、脳神経科学に基づいた「手指用ニューロリハビリテーション機器」でのリハビリにより機能を回復できた。その後、定年退職したが、それまで緊張感のある職場で毎日を過ごしてきたAさんは認知症を発症。身体的には健康なものの、認知症により日常生活にも支障が出てきたことから、妻と一緒に来院。この頃のAさんは、物忘れが激しいだけではなく、つい数カ月前まで第一線で活躍していた自分とのギャップから、自分でも制御できない言動をとることが多くなっていた。一方で、現役時代の登録情報を参照したところ意思表示欄で、脳機能障害の際は「BMI(brain-machine interface)治療」を希望していることが明らかとなり、サイボーグ科でBMI施術を受けることができた。
Copyright © 2022, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.