投稿 総合診療病棟
大柴胡湯去大黄による薬剤性間質性肺炎を早期診断加療し、救命できた1例
石田 洋子
1
,
吉野 鉄大
2
,
正木 克宜
1
,
渡辺 賢治
2
,
福永 興壱
1
1慶應義塾大学医学部 内科学(呼吸器)
2慶應義塾大学医学部 漢方医学センター
pp.252-255
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203618
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今回われわれは、大柴胡湯去大黄による薬剤性間質性肺炎を経験した。症例は76歳、男性。大柴胡湯去大黄に対する薬剤誘発性リンパ球刺激試験(DLST: drug-induced lymphocyte stimulation test)は陽性であり、検査結果や臨床経過を含めて総合的に薬剤性間質性肺炎と診断した。投薬中止とステロイド療法により、呼吸状態が著明に改善し、独歩退院となった。
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