特集 医師の働き方改革—システムとマインドセットを変えよう!
【360度 働き方改革】働き方改革をもっと詳しく!
❷医師の働き方改革の進め方—病院経営の観点から
裵 英洙
1,2
1慶応義塾大学大学院 健康マネジメント研究科
2ハイズ株式会社
キーワード:
労働実態
,
労働時間削減計画
,
自己研鑽
,
意識啓発
,
生産性向上
Keyword:
労働実態
,
労働時間削減計画
,
自己研鑽
,
意識啓発
,
生産性向上
pp.1229-1232
発行日 2021年10月15日
Published Date 2021/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203404
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高齢化社会の進展とともに複合疾患を有する高齢患者や難症例患者が増えてきており、医療現場の負担は増大傾向にある。また、医療の質の向上と患者の要求の高まりが相まって、医師をはじめ、医療者が習得すべき医学知識や技術は日に日に増えてきている。さらに、医師不足、医師偏在のなか、自己犠牲や自己献身の姿勢で、心身ともに疲弊状態で臨床現場に立ち続ける医師は少なくない。
そのような状況のなかで、医師の働き方改革はいよいよカウントダウンに入ってきた。2024年4月に医師の時間外労働時間の上限規制がスタートする。ようやく、「働き過ぎ」といわれて久しい医師の世界に、大きな改革がやってくるのだ。ただ実際には、医療機関内で働き方改革を進める際に、「効率的な進め方がわからない」「すべきことが多過ぎて、何から手を付けるべきかわからない」「大きな問題過ぎて対処できない」などの経営・マネジメント側の困惑の声も聞こえてくる。
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