特集 透析医療システムの将来と医師の働き方改革
1.働き方改革(2)医師の働き方改革―聖路加国際病院の経験から
藤川 葵
1,2
,
山内 英子
3
1聖路加国際病院
2聖路加国際病院乳腺外科
3厚生労働省医政局医事課
キーワード:
医師の働き方改革
,
自己研鑽
,
変形労働時間制
,
勤務間インターバル規制
Keyword:
医師の働き方改革
,
自己研鑽
,
変形労働時間制
,
勤務間インターバル規制
pp.1446-1456
発行日 2021年12月10日
Published Date 2021/12/10
DOI https://doi.org/10.19020/CD.0000001974
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労働基準監督署による是正勧告後,聖路加国際病院はさまざまな困難を乗り越えて,医師の働き方改革を推進した.とくに,労働と自己研鑽の考え方の明示,変形労働時間制の導入,および夜間・休日の勤務体制の変更は,その推進の重要項目であった.2024年度に向け,医師の時間外労働上限規制における特例水準(連携B・B・C―1・C―2水準)の指定を受けることを想定している医療機関は,医師労働時間短縮計画の策定と,医療機関勤務環境評価センターによる第三者評価が必須である.医療機関のこれらの指定に向けた準備過程は,医療機関内での医師の労働時間の適切な把握と,勤務環境改善への取り組み推進につながり,ひいては医師の働き方改革の第一歩となる.
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