特集 消化器診療“虎の巻”—あなたの切実なギモンにズバリ答えます!
【消化管】
Q5 Helicobacter pyloriはどう診断するの? 感染経路は井戸水だけ?
遠藤 明志
1
,
田中 由佳里
1
1仙台厚生病院 消化器センター 消化器内科
pp.430-431
発行日 2021年4月15日
Published Date 2021/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203095
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pylori菌検査に際し、まず内視鏡検査が必須である。それに加え、尿素呼気試験(UBT)、血液や尿からの抗体測定・糞便中の抗原測定、胃の粘膜生検による迅速ウレアーゼ試験や鏡検法、培養法などがあり、それぞれ一長一短がある。pylori菌の感染経路は経口感染が主であるとされる。古くは人の糞便が堆肥溜めから地下水に浸透し、井戸水からの感染とされていたが、現在の主な感染経路は、幼少期に近親者からの口移しなどによるとされている。ただ、成人の初感染も少ないがゼロではないため、油断はできない。
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