“JOY”of the World!|ロールモデル百花繚乱・14
乳腺外科医の「挑戦」と「祈り」
山内 英子
1
1聖路加国際病院
pp.361-365
発行日 2021年3月15日
Published Date 2021/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429203069
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私は現在、聖路加国際病院の副院長を務めながら、日々、乳腺外科・ブレストセンターで「乳がん」診療を行い、「がんサバイバー」の支援にも取り組んでいる(p.325)。夫も同じ病院の腫瘍内科医だ。
卒後1年目で「外科」を志したが、当時は女性医師にとって「外科レジデント」の敷居は高かった。念願叶って、聖路加国際病院の外科チーフレジデントとなったが、妊娠で一度は断念したその夢を、夫について行った米国で叶えることになろうとは思いもよらなかった。15年間の米国生活のなかで、「乳がん」診療にも出会えた。そして、また聖路加国際病院に帰ってきた(表1)。女性外科医として、女性のがん診療に取り組んできたこれまでを振り返ってみたい。
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